コンバージドインフラを、ハイパーコンバージドインフラとクラウドコンピューティングが取って代ろうとしている。だが、コンバージドインフラは今でも堅牢で有益なプラットフォームだ。
クラウドコンピューティングとハイパーコンバージドインフラの導入が進むにつれて、多くのデータセンターでは、コンバージドインフラを選ばなくなっている。だが、重要度の高いビジネスアプリケーションにとってコンバージドインフラは最適な選択肢だと語るIT担当者もいる。
IDCが調べた最新の売り上げデータによると、2016年第3四半期におけるコンバージドインフラの売り上げは調査対象となっている4つのカテゴリーの中で3つが2015年同時期を下回る結果だった。
「統合インフラ」の導入件数は11.4%減少し、「認証済み照合システム」(レファレンスアーキテクチャ型システム)でも52%減少している。その大きな要因は、EMCの「VSPEX」検証済みシステムの打ち切りにある。2016年の「統合プラットフォーム」の売り上げも前年比で約10%減少している。売り上げが伸びている唯一の分野が「ハイパーコンバージドインフラ」で、前年同時期で104%の増加を記録している。
「これらの売り上げ低下は、インフラ市場で顧客が抱えるさまざまな困難と需要の変化を反映している。クラウドコンピューティングとハイパーコンバージドインフラは、簡単に準備と運用ができる。そのため、コンバージドインフラから乗り換えるケースが増えている」とIDCでアナリストとして働くエリック・シェパード氏は語る。
今後も企業のIT部門は、アーキテクチャや戦略上の理由だけでなく、政治的な理由からも、コンバージドインフラよりハイパーコンバージドインフラを選ぶだろう。「IT部門が明確なビジョンを持って、新しいデータセンターのアーキテクチャを探している場合、企業は少しずつ購入して、ゆっくりとしたペースの拡大を望むかもしれない」と語るのは、データセンターインフラとクラウドサービスを提供するDatalinkで仮想化の手法を統括しているケント・クリステンセン氏だ。
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